行政書士の業務内容

行政書士とは?

行政書士は、行政書士法にもとづく国家資格です。
官公署への提出書類の作成、提出、及び関連手続きの代理、相談業務を行う専門職であり、
弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社労士、土地家屋調査士、海事代理士と共に、職務上請求権が認められている8士業の1つです。
他士業との比較として、取り扱う業務の範囲が非常に広いことが特徴であり、その数は10,000種類を超えると言われています。

お仕事の内容

「行政書士」という名称からは、イマイチどのような仕事をしているのかイメージがつきにくいことも特徴の一つです。
例えば、弁護士は法律を武器に依頼人を弁護するし、税理士は税金に関するお仕事であるというのはご存じの方が多いと思います。
社労士、土地家屋調査士については詳しく知らなくても、名前からしてそれぞれ労使関係、不動産に関する職業であることが想像できます。
では、行政書士とは・・・?
一般的に馴染みがないし、司法書士と名前が似ていて違いがよくわからない・・・という方もいらっしゃるかと思います。
「行政に関すること」ではあまりにも漠然としすぎていますし、
先述の通り、取り扱う業務があまりにも多岐にわたるため、代表的な業務がないことも一因になっています。

車庫証明取得の代行

そんな中、もし一つ具体的な業務を挙げることすれば、「車庫証明取得の代行」があります。
自動車は動産の中でも少し特殊で、人間でいう住所の様に、拠点となる場所を登録しなければなりません。
それが「車庫証明」です。
自動車を購入した時、その後転居した時、その都度車庫証明を取らなければならないのですが、申請時と受け取り時の2回、平日に警察署に赴く必要があります。
こういった面倒な手続きについて、行政書士はディーラーや車の所有者を代行することができるのです。
比較的手続きが簡単なことから、行政書士の最初の仕事としておすすめされていることが多いようですが、その分報酬も数千円~多くても1万円と比較的定額になっています。

このような単発的な行政手続きの代行もあれば、遺産分割協議にかかる書類の作成などの時間や知識が必要なお仕事もあります。
10,000種類を超える業務から自分の専門分野をいくつかに絞り、生業としていくのがセオリーとなっているようです。